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グリップソックスの歴史:TRUsoxから始まった革新と日本での広がり

はじめに

今やサッカー、ラグビー、陸上、野球、自転車といったあらゆる競技で愛用される「グリップソックス」。
その原点は、アメリカ発の革新的ブランド TRUsox(トゥルーソックス) にあります。
足とシューズの“ズレ”を防ぎ、力の伝達を最大化するこの発想が、世界中のアスリートたちに影響を与えました。
そして日本では、株式会社タキス が2014年に正規総代理店として輸入を開始し、市場拡大の火付け役となりました。

起源:TRUsoxが変えた「足元の常識」

2000年代初頭、米国出身の元サッカー選手 ジム・シャーネスキー(Jim Cherneski) は、自身のプレー中に「シューズの中で足が滑る」という問題に悩まされていました。
ブーツをきつく履いても、足底が微妙にズレて踏ん張りが効かない。
この“小さなズレ”が、スプリントやキックの精度を落とす原因だと感じた彼は、
「ソックスそのものを変えればいい」と考え、グリップ付きソックスの開発に着手します。

試行錯誤の末に誕生したのが、ソックスの内側と外側の両面に滑り止めを配置した独自構造、IN//EX™ TECH(特許技術)
この革新的な特許技術により、「足―ソックス―シューズ」がまるで一体化したようなフィット感を実現。
方向転換や加速、ブレーキ動作における安定性が飛躍的に向上しました。

2010年前後に商品化されたTRUsoxは、
すぐにプレミアリーグのスター選手(ガレス・ベイル、ルイス・スアレスなど)が着用し、世界的な注目を集めます。
これが「グリップソックス」という新たなカテゴリーの誕生でした。

日本での広がり:2014年、タキスが正規輸入を開始

日本では、2014年に株式会社タキス(TAKIS Co., Ltd.)TRUsox(トゥルーソックス正規総代理店として輸入をスタートしました。
当時の日本サッカー界では、まだ「グリップソックス」という言葉すら一般的ではなく、
「靴下でパフォーマンスが変わる」という発想はほとんど浸透していませんでした。

タキスは展示会への出展やプロ選手へのサポート活動を通じて、一人ひとりに“滑らないソックス”の価値を地道に伝えていきます。
しかし、当初はどのスポーツ店にも「1足5,000円のソックスなんて売れるわけがない」と取り扱いを断られる日々が続きました。

転機となったのは、2014年ブラジルワールドカップ
その後、欧州リーグでTRUsoxを着用する選手たちが次々と活躍し、瞬く間に知名度が世界中へ広がりました。
そして続く2018年ロシアワールドカップでは、世界のトップスピードを叩き出す選手たちがこぞってTRUsoxを着用していたことが話題になり、日本でも一気に「グリップソックス=パフォーマンスギア」という認識が広がっていきました。

こうしてタキスは、日本におけるグリップソックス文化の礎を築いた存在となりました。
今日、プロ・アマ問わず多くのアスリートが“当たり前のように”グリップソックスを履くようになった背景には、
この時期の地道な活動と、確かな信念があったのです。

現在とこれから

TRUsoxの成功をきっかけに、多くのメーカーがグリップソックス市場に参入し、グリップ形状・素材・フィット感・五本指構造など、各社が独自の改良を重ねるようになりました。

2020年代の今、グリップソックスはもはや「プロ専用ギア」ではなく、ジュニアから一般競技者まで幅広く浸透しています。
TRUsoxが生み出した革新的な発想を、タキスが日本で丁寧に広めてきたことは、スポーツギア文化の進化を後押しする大きな一歩となりました。

タキスは今後も、アスリートのパフォーマンスを支える魅力ある商品を提案し続けてまいります。

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この記事を書いた人

弊社は創業以来、ヨーロッパとアメリカのスポーツメーカー各社と業務提携し、日本のユーザーのために魅力ある商品を紹介しています。
全ての製品は、海外メーカーとのパートナーシップのもとで正規代理店として輸入している正規品です。
より日本市場に合った製品を提供する為に、海外メーカーに特別製造を依頼している限定品もあります。偽物及び並行輸入品は一切取り扱っておりません。

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